この場所の事。

本日11月22日でBonbonROCKettは
オープン2周年を迎えました。

なので、今日はちょっとだけ真面目なお話。

2013年11月22日11時に期待と不安のあいまった
複雑な気持ちの中
Baker Brothersの[Baker Dozen]をBGMにオープンした
あの日から2年が経過しました。

早かったか?
と聞かれると、早かったようにも思えるし

オープン当初からの、ご夫婦で来られていたお客さまが
いまでは、生まれたお子さんと3人でご来店される様子などを
見ていると、長い時間が流れたようにも感じられます。

そのオープンから8ヶ月程前に
このBonbonROCKettが今ある場所に出会いました。
今では少し塗装を施していますが、その当時から今と同じドアでした。

内覧をして、ケーキ屋にするには不適な間取りのこの物件をすぐに借りる事にしました。何だかウマがあう様な気がしたからです。

もともと、この場所には阪神大震災の前から女性オーナーが、切り盛りされていた老舗バーがありました。震災で元あった建物が一度倒壊し、その後に今の建物が建ったそうです。

その後も、そのバーは新しくこの場所に建った今の物件に移り長い間営業を続けられました。

そして僕がこの物件に出会う、約2年程前にそのバーは、惜しまれつつその歴史を終えたのです。オーナーさんもご高齢になられ、閉店をきめたそうです。

その後、この物件に何度か新しいお店が入ったそうです。でもそのたびに短期間で閉店を繰り返したと言う事です。いつしか「直にお店の潰れる物件」と認識されるようになったとか。

その話を聞いても尚、この物件を選ぶ意思は揺らぎませんでした。

BonbonROCKettの内装デザインと工事は、デザイナーさんを入れず、僕と大工さんで一緒に行いました。その方が、自分の想いがお店に宿る様な気がしたからです。

解体工場がはじまる前に、ご挨拶がしたくて以前バーをされていた女性オーナーさんに連絡をとることが出来、この場所でお会いしました。

どのような想いでお店をされていたか、どんなお客さまがいらっしゃったか、いかに大勢の人に助けられたか、

そんなお話を聞く事が出来ました。

女性オーナーさんがお店を閉められた後に入った数店のお店が次々と改装をしており、昔の名残はアーチ形の天井のみだと言う事も、お話から知る事が出来ました。

お話しを伺った後「やっぱりこの場所にして良かった」そう思いました。

老舗バーの名残である、アーチ天井を残して改装をする事を決めて僕はデザインを描き、大工さんと悪戦苦闘しながら今の内装を作り上げたのです。

ほんの2年前の事ですが、遠い昔の事の様な気もします。

11/22という節目を迎えるたびに、この場所に出会った時の事。
この場所を選んだ事により出会った人達の事を思い出します。

そして、毎年この日にお店に「Baker Dozen」を流してオープン前の期待と不安が入り交じったあの日の自分を思い出します。

お店をやっていくのに成功とか、失敗とかという形容をよく用いられますが、何が成功で、何が失敗なのか誰にも分かりません。

ただ、自分自身が今のお店を好きになれて、そのお店に満足をして下さっているお客さまがおられるのであれば、自ずとお店は続いて行くのだろうと思います。

そんなお店になっていけるように
まだ2年目のひよっこながら
願って止まないのです。

2015/11/22
店長 遠藤

Pocket

あわせて読みたい